「コタロウも、一緒に入れるのかな。」
火葬を終え、小さな骨壺を抱えて帰宅した日の夜。
祭壇の前で手を合わせていると、妻がぽつりとつぶやきました。
その一言が、私たちの新しい悩みの始まりでした。
第4話 家族なのに、一緒のお墓には入れないの?
コタロウが旅立ってから一か月。
祭壇には、毎日お花とおやつを供えていました。
朝は「おはよう。」
仕事へ行く時は「行ってきます。」
夜は「ただいま。」
まるで今も家にいるように話しかけていました。
ある日。
妻が骨壺を見ながら言いました。
「私たちが亡くなったら、この子はどうなるんだろう。」
私は少し考えました。
「一緒のお墓に入れたらいいんだけどな。」
そう言いながら調べ始めると、
思ってもいなかったことを知りました。
一般的なお墓では、ペットと一緒に入れないところが多い。
「えっ……。」
私は思わず声を出しました。
妻も驚いています。
「家族なのに?」
何度調べても、同じような説明が出てきます。
宗教上の考え方や墓地の規則によって、
ペットと一緒に入ることができないお墓も少なくありませんでした。
私はコタロウの写真を見つめました。
十五年以上、一緒に暮らしてきた家族です。
嬉しい時も。
悲しい時も。
いつもそばにいてくれました。
それなのに、
最後だけ別々になる。
どうしても、そのことが受け入れられませんでした。
妻が静かに言いました。
「私は最後まで一緒にいたい。」
私は何も言えませんでした。
同じ気持ちだったからです。
その夜、娘から電話がありました。
「お父さん、お母さん。」
「もしペットと一緒に入れるお墓があるなら、その方がコタロウも喜ぶんじゃない?」
その一言で、私たちは初めて
「ペットと一緒に眠れる樹木葬」
という存在を知ったのです。
編集部より
近年では、「ペットは家族」という考え方が広まり、ペットと一緒に眠れるお墓を希望される方が増えています。
一方で、墓地や霊園によって規則は異なり、一般のお墓ではペットとの共葬ができない場合もあります。
そのため、お墓を選ぶ際には、
「ペットと一緒に入れるかどうか」
を事前に確認しておくことも大切です。
ペットと一緒のお墓を考える時のポイント
- ペットと一緒に眠れる区画がありますか?
- 将来、ご家族も一緒に入れますか?
- 永代供養にも対応していますか?
- 管理方法や供養について確認しましたか?
- 家族全員の希望を話し合いましたか?
今回学んだこと
私たちは、
「ペットは家族。」
そう思いながら暮らしてきました。
だからこそ、
最後も一緒に眠りたい。
その想いは、ごく自然なことだったのです。
次回予告
「ペットと一緒に眠れる樹木葬があります。」
その言葉を聞いた私たちは、希望を持って見学へ向かいました。
そこで感じたのは、
「お墓を探していた」のではなく、
「家族が安心して眠れる場所」を探していたということでした。
あなたにとって、
ペットは家族ですか?
一緒に笑い、
一緒に暮らし、
たくさんの思い出をくれた存在。
もし「家族」と思うなら、
最後の居場所についても、一度考えてみませんか。